Complete text -- "RPダイレクトプリントにかわるアナログプリントは? 〜インターネガのおすすめ〜"

09 September

RPダイレクトプリントにかわるアナログプリントは? 〜インターネガのおすすめ〜

RPダイレクトプリントが終了間近になり、ポジフィルムからのプリントについて、
これからどうプリントすればよいか、お問い合わせも多くいただいております。

弊社では他社と同じようにポジフィルムをスキャンして出力するほか、
ポジよりインターネガを製作して、ネガカラーペーパーへ手焼きでプリントする方法をお勧めしております。

インターネガとは、専用のネガカラーフィルムにより、ポジフィルムを複製した中間ネガで、
従来(デジタル以前)、ポジフィルムより大サイズプリントを製作する際、よく使用されていたものです。

インターネガを周知の方であまり良くない印象をお持ちの方もいらっしゃるかと思いますが、
弊社ではこの技術を非常に得意としており、RPダイレクトプリントと並行してご注文が多かったため、
生産終了時に感材を多く確保し、現在も継続してご利用いただいております。
(ただし、こちらも在庫限りの材料となりますので、弊社でプリントを製作させていただく場合に限ります)

インターネガの特性として、RPダイレクトプリントと比較して軟らかい調子表現と発色の良さがあり、
シャドーの調子がつぶれずディテールが表現できたり、色のヌケが良かったり、といった利点がございます。
プリントに使用するカラーペーパーの面質は普通光沢・半光沢・クリスタルペーパーと揃い、選ぶことができるのも魅力です。

RPダイレクトプリントが終了してしまい、デジタルプリントに違和感をお持ちのお客様には、
ぜひお試しいただきたいと思っております。
受付にはサンプルもご用意しておりますので、どうぞお気軽にご相談下さい。



このようにポジフィルムからネガを製作します。
等倍ですと画質が劣化しますので(デュープからのプリントのように)
オリジナルのポジフィルムより大きいサイズに作成します。





上のフィルムからプリント製作したものの比較です。
画像では違いがほとんどわかりませんが、
余黒のものがRPダイレクトプリント、余白のものがインターネガからのプリントです。
実物を比べてみても、紅葉のカットはほぼ違いがわかりにくい仕上がり、
石段のカットはインターネガからのプリントのほうは、
RPに比べるとシャドーディテールがよく出ています。
(反面、RPダイレクトプリントのほうはネガプリントよりコントラストがあり、
ネガプリントと比べるとカッチリとした印象なのは否めません)

いずれもアナログ銀塩のプリントの良さ(自然なコントラストとシャープネス、
最高濃度の黒の濃さ)があります。


16:38:37 | photo-lab | |
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